月刊四谷マガジン君Gekkan Yotsuya magajin-kun
ポテチ勝手に名鑑その68:令和のだししお味
俺の名前は...俺の名前は...俺はいったい!?
ここは...どこだ?
「やっと目が覚めたかぁ〜! もう、マジでびっくりしたんだぜ〜! 何もないところから、突然、現れるし! おーい、聞いてますかぁ? もしもーし? まあ、ここで会ったのも何かの縁だ。俺の名前は焼津鰹。お前の名前は?」
お、俺? 俺は、えっと...ああ、そうだ...
「...昆布」
「昆布? 変わった名前だなあ! どこから来たんだよ〜!」
「や、YAMAYOSHI...KOIKEYA...いや、違うんだ...俺は、俺は...そうだ、俺は北海道から来た...」
「ホッカイドウ? 聞いたことねえなあ! あぁ、そうだな。次の町ぐらいまでは、ついていってやらぁ〜!」
初めはそんな感じで、始まった焼津鰹と俺の旅だったが...俺の記憶の欠落と同じくらい不可解な謎がはびこる、この異世界かるびいで、繰り広げられる新たなポテトチップスファンタジー!
俺たちの連携技! 塩分0.5g!!
こいつは、ただの技じゃないんだぜ!
俺たちだけができる、魚介だしのハーモニー!
...わかったんだ!
これは、この旅は!
俺が、俺自身を見つけるための旅だったんだっ!!
令和のだししお味、俺と焼津鰹の連携! 是非、買ってくれよな!
今回も、ヒロインは不在です!
...すべてを思い出したとき、俺はつぶやくのだった。
「ところで、いつ俺は北海道に帰れるの?」
2020年1月21日